吐き気だと思っていたら、実は腹筋の筋肉痛だった――そんな勘違いは珍しくありません。体の感覚はあいまいで、似た不快感が別の症状にすり替わってしまうことがあります。
吐き気の典型的なサイン
- 冷や汗が出る
- 唾液が増える
- えずきや実際に吐きそうな込み上げ感
- 食欲不振や実際の嘔吐を伴うことがある
腹筋痛の特徴
- 前かがみや体をひねる動作で痛みが強くなる
- 咳やくしゃみ、笑うときに鋭い痛みを感じる
- 指で押すと筋肉にピンポイントの痛みがある
- 運動後1~2日で出て数日で改善することが多い
なぜ間違いやすいのか?
腹筋は胃やみぞおちの周辺に位置しており、痛みや張りを「内臓の不快感」と誤認することがあります。特に腹筋痛が中央部に出た場合、胃の不調と区別がつきにくく、「吐き気がする」と感じてしまうのです。
見分けのヒント
吐き気なら:安静にしていても波のように込み上げる。食欲が落ちる。冷や汗や唾液分泌が増える。
腹筋痛なら:動作で悪化し、安静時には目立たない。押すと痛みがはっきりわかる。数日で回復傾向が見られる。
まとめ
「吐き気だと思ったら、実は腹筋痛だった」というケースは珍しくありません。体の感覚は曖昧で、筋肉痛を内臓の不調と誤解することがあるのです。自分の症状を冷静に観察し、必要に応じて医療機関に相談することが安心につながります。