過去最高の体重なのに「理想の体重」と言われた話

◆ 医師に「理想」と言われたのに笑ってしまう理由

自分史上もっとも重いのに、医師から「理想の体重ですね」と告げられると、思わず笑ってしまう。

なぜなら、私たちが思う「理想」と、医学が定める「理想」には大きなズレがあるからだ。

医学でいう「理想体重」は見た目ではなく健康リスクの少なさを基準に決められている。

一般的には BMI（体格指数）18.5～24.9 が標準範囲とされ、病気や死亡率が低くなる。

つまり医師が「理想」と言うとき、それは「病気になりにくい安全圏」にいるという意味なのだ。

一方で、多くの人が思い描く理想体重は「昔の体重」「見た目がスリムだった頃」など、美的感覚や体感に基づいている。

そのため「医学的には理想でも、自分にとっては重い」と感じるギャップが生まれる。

過去最高に太ったからといって、必ずしも健康を害するわけではない。

実際には、むしろ痩せすぎの方が骨粗鬆症やホルモン異常、免疫力低下のリスクを高める。

医師のいう「理想体重」は、見た目の細さよりも体を長く健康に保つことを優先している。

過去最高に太っていると感じても、医師から「理想」と言われたのなら、それは健康的な証拠。

あとは「見た目をどこまで追求するか」は自分次第だ。